今日の夕方、知り合いから電話があった。
その人はさつまビーグルの♂を飼っていたのだが、その子がお星様になったと言う連絡だった。
その子に最期に会ったのは年末の動物病院の駐車場だった。
車を覗き込むと、後部座席に立ちこちらを見ていた。
その子は体のあちこちに病気を抱えずっと闘病生活を送っていた。
それでも飼い主さんと共に一生懸命治療を受け生きようとしていたのだ。
しかし、年が明けてから自力で立つ事もままならなくなり寝たきりの状態が続いていたと言う。
亡くなる前日から「キュンキュン」と飼い主さんの顔を見るとなき、亡くなった日には、一日中「キュンキュン」とないていたそうだ。
その日一日、飼い主さんはその子の側にずっとついていたが、明け方、大きく「ワン!」と一声鳴いて息を引き取ったそうだ。
その顔はまるで眠っているように安らかだったと言う。
きっとその子は最期にありったけの力を振り絞り飼い主さんに「ありがとう!」と言いたかったのだろう。
大好きな飼い主さんに見守られて虹の橋の向こうへ旅立っていった。
今まで病気で思い切り走ったり遊んだり出来なかったけど、今は思い切り走ったり遊んだりしている事だろう。